「休みの日なのに暇だなぁ」
「家にいるばっかで、出会いがないなぁ」
アナタは、こう感じたことはありませんか?
今まさに、そんな状態だったり。
そんなアナタに、ピッタリの映画があります。
それが、「ONCE ダブリンの街角で」
2006年に公開された映画ですが、街角で出会った男女が、音楽を通じて前を向いていく作品です。
観た時に感動してもられるように、極力ネタバレはしないで紹介してきますね。
- 将来の目標を考え始めた学生さん
- 次の恋に踏み出せない20・30代のOLさん
- 夢を諦めてしまった30・40代のサラリーマン
では、行ってみましょう!
「ONCE ダブリンの街角で」のキャスト
監督
- ジョン・カーニー
出演
- グレン・ハンザード(男)
- マルケタ・イルグロヴァ(女)
- ビル・ホドネット(男の父親)
- ダヌシュ・クトレストヴァ(女の母親)
- ヒュー・ウォルシュ(ティミー)
- ゲリー・ヘンドリック(リード)
監督は、「はじまりのうた」、「シング・ストリート」でも指揮をとった、ジョン・カーニー
ジョン・カーニー自身、元プロベーシストとして活躍し、2007年にはボブ・ディランのオーストラリア&ニュージーランド・ツアーのオープニング・アクトを務めたことも。
音楽への深い造形があるからこそ、音楽系の名作を生み続けているのでしょう。
主人公の“男”を、監督ジョン・カーニーが以前に所属していた、ロックグループ「ザ・フレイムス」として活動するグレン・ハンザード
当初は、別の俳優が演じるはずでしたが、作中の楽曲の演奏に不安があるため辞退したため、ミュージシャンであるグレン・ハンザードに白羽の矢が立ちました。
グレンは乗り気ではありませんでしたが、友人であるジョン・カーニーが「こじんまりした映画だから」と言うことで、出演を決意したようです。
そしたら、予想外の大ヒット映画となってしまったことで、ビックリしたらしいです。
主人公と親しくなる“女”を、チェコスロバキア生まれのシンガーソング・ライター、マルケタ・イルグロヴァ
映画撮影当時(2005)、グレン・ハンザードと、マルケタ・イルグロヴァの2人は、「ザ・スウェル・シーズン」の名で音楽活動をしており、作中でも息のあった演技をしていますね。
「ONCE ダブリンの街角で」のあらすじ
アイルランドのダブリンの街角、穴の空いたギターで路上演奏をする“男”(グレン・ハンザード)
なかなか立ち止まってくれる人がいない中で、1人の“女”(マルケタ・イルグロヴァ)が演奏を聴いてくれました。
女もピアノを演奏するということで、仲良くなり、女の行きつけの楽器店で男の曲を一緒に歌い、演奏し、2人は交流を深めていきます。
次第に女に惹かれていく男
ある日、女の家に招待されると、そこには、女の母親と、イヴァンカという娘がいて…
というのが、ざっくりした、あらすじです。
主人公とヒロインの名前が出てこないのが印象的ですね。
それぞれ、過去にトラウマを抱えた2人が、音楽を通じてお互いを理解していく様子が、手持ちカメラの粗い映像でドキュメント風に表現されているのも、面白いところです。
作中の音楽も印象的で、楽器店で、男がギターを弾き、女がピアノを演奏して、一緒に歌うシーンが、最初はチグハグだけど徐々に波長が合っていく様子が素敵です。
「楽器店であんなに本意気で歌ってたら、店主ブチ切れるだろ!」と突っ込みたくはなりますが、素敵なシーンです。
ピックアップキャラ:男/グレン・ハンザード
「ONCE ダブリンの街角で」からピックアップするキャラクターは、
シンガーソングライターの男(グレン・ハンザード)
路上演奏をして夢を追いかけていますが、実質は父の仕事の手伝いの掃除機修理が本業となってしまっています。
また、ロンドンにいる元彼女を忘れられない女々しい部分も。
しかし、“女”(マルケタ・イルグロヴァ)と出会うことで、過去にとらわれるのではなく、未来に向かうようになります。
後ろを振り返ってばかりで前を向けなていない人もいるかと思います。
そんな人は、主人公に共感して、彼の前進とともに、自分自身も前向きになれるでしょう。
「ONCE ダブリンの街角で」の感想
ふとした出会いって素敵だなぁ、と感じましたね。
本作では、音楽を通じて出会った2人が互いに前を向くようになります。
僕は、まったく楽器を演奏できませんが、この作品ような出会いを求めて、家から飛び出して街に出てみようと思いましたね。
休みの日に家に引きこもりがちの人は、「ONCE ダブリンの街角で」を観て、前向きになれる出会いを探してみてはいかがでしょうか。