「毎日、同じことの繰り返しだなぁ」
「休みだけど、する事なくて暇だなぁ」
アナタは、こう思ったことはありませんか?
今まさに、そんな状態だったり。
そんなアナタに、ピッタリの映画があります。
それが、「セッション」
2013年に公開された映画で、音楽に打ち込む青年の苦悩と狂気を感じられる作品です。
観た時に楽しんでもられるように、極力ネタバレはしないで紹介してきますね。
- 何かに打ち込んでいる学生さん
- 毎日の繰り返しに飽き飽きしている20・30代のOLさん
- 休みの日に、することがなくて退屈している20・30代のサラリーマン
では、行ってみましょう!
「セッション」のキャスト
監督
- デイミアン・チャゼル
出演
- マイルズ・テラー(アンドリュー・ニーマン)
- J・K・シモンズ(テレンス・フレッチャー)
- ポール・ライザー(ジム・ニーマン)
- メリッサ・ブノワ(ニコル)
- オースティン・ストウェル(ライアン・コノリー)
- ネイト・ラング(カール・タナー)
監督は、「ララランド」で史上最年少でアカデミー作品賞を受賞したデイミアン・チャゼル
本作は、低予算かつ19日間という短い期間で作成されたにも関わらず、辛口の専門家を唸らす大作となりました。
デイミアン・チャゼル自身も音楽家を目指していた過去があり、彼の経験からこの作品が出来たようですね。
主人公のドラマー アンドリューを、「ファンタスティック・フォー」「ビニー 信じる男」のマイルズ・テラー
マイルズ・テラーは、10年以上のドラム歴がありましたが、ジャズ奏法については素人だったため、2ヶ月間の猛特訓の末に、演奏技術を身につけたようです。
鬼教師のフレッチャーを、「スパイダーマン」、「ズートピア」のJ・K・シモンズ
スパイダーマンの新聞社編集長ではコミカルな役、ズートピアでは声での演技などの印象が強い、J・K・シモンズですが、
「セッション」では、ジャズ指導のためなら、どんな厳しい手段も厭わない鬼教師を怪演しています。
「セッション」のあらすじ
アンドリュー(マイルズ・テラー)は、偉大なドラマーになることを夢見て、アメリカ最高峰の音楽学校、シェイファー音楽院に通い、初等コースで腕を磨いていました。
ある日、アンドリューが自主練をしていると、学院最高の指導者フレッチャー(J・K・シモンズ)の目にとまり、彼の指導する最上位クラスに誘われます。
舞い上がったアンドリューは、勢いそのまま、以前から気になっていたニコル(メリッサ・ブノワ)をデートに誘い、OKの返事をもらいました。
全てが上手くいっている高揚感を抱えながら、フレッチャーのクラスの練習初日に参加するが、
そこは、罵声や怒号が飛び交う、想像を絶するほどの地獄のような場所で…
というのが、ざっくりとした、あらすじです。
狂気じみたフレッチャーの指導により、アンドリューも徐々に狂気を帯びていく様子が、ヒリヒリするストーリーでした。
見ているこっちが参ってしまうほどのフレッチャーの鬼教師っぷり、精神的にも肉体的にもすり減っていくアンドリューに、心が痛くなるでしょう。
しかし、ラスト9分19秒の魂の演奏に、溜まりに溜まった感情が爆発して、音楽の素晴らしさを噛み締めることになります。
ぜひ、その目で確かめて下さい。
ピックアップキャラ:フレッチャー/J・K・シモンズ
「セッション」からピックアップするキャラクターは
鬼教官、フレッチャー(J・K・シモンズ)
最高の演奏をするためなら、生徒への人格否定や罵倒、暴言などの行為をいとわない、鬼のような男
狂気に満ちたフレッチャーの指導に、映画を見ている側も、ピリピリとした緊張感を感じます。
このご時世だと一発アウトのパワハラ、モラハラ、体罰などのハラスメント役満に、フレッチャーへの嫌悪感を抱くと思います。
後半なんて、J・K・シモンズの容姿も相まって、ほぼヴォルデモートでしたもん。
しかし、ラスト9分を見ると、フレッチャーの厳しさがあったからこそ、最高の演奏が出来たのでは?と思ってしまいます。
個人的には、フレッチャーの厳しさはエグいと思いますが、それほど音楽の道を極めるのは、厳しいのかと考えさせられましたね。
「セッション」の感想
何度も言いますが、ラストシーンの演奏が凄すぎて、鳥肌がブワッと立ちましたね。
前半部分は、主人公アンドリューの厳しい指導に耐える辛さや、徐々に狂っていく様子に、ダークな気持ちになりましたが、
ラストシーンでの、感情を爆発させた演奏に、見ているこっちも、カタルシスを感じて、爽快感があるでしょう。
感情がグワングワン揺さぶられる作品なので、休みの日にゴロゴロして退屈している人に、オススメです。
芸術を極める過酷さを知り、才能が開花する瞬間の美しさを感じて、感動するでしょう。